日が変わっちゃった。

けどもまぁとりあえず最近プレイした撃鉄関連シナリオ感想。
ネタバレは控え……たつもりです、一応。


【鋼鉄のキセキ】
まずは何は無くとも完結お疲れさまでした!
スカイアイ氏の近未来編シナリオ。
同作者氏の『Vanishing Records』のif展開に当たり、同時に撃鉄初のif史シナリオになります。


まぁ前作あってのシナリオなんですが、しかして前作で培ったものをきちんと遺憾なく有効活用したシナリオでした。
技術的な面ももちろんですが(というか画像演出バクファイガーと同等かそれ以上レベル)、
死亡フラグを次々叩き折っていく爽快感やED後の読後感の良さはあの前作あったればこそでしょう。
個人的には最終決戦前にここぞとばかりに死亡フラグを立てまくる一行に笑いました。特にユキノとハワード!
ユキノは確かに月面基地突入前にフリがあったとはいえ……。
ゲルジークはもうちょっと暴れてもよかったかな?とは思いますが、ヴィールの絡みもあったので尺的にしょうがないかな。


あ、あと手前味噌ですが拙作『歯車のバルムンク』のキャラがVanishing Recordsのエピローグに続いて登場しました。
扱いに不満はないどころか、カツマとラリーのー、なんというか会話のモデルを見抜かれてたようで、
スカイアイ氏のガンダムちからにちょっと舌を巻いた次第。
キャラ造形的には原型残してなかったと思うんだけどなぁ、すげー。



【そして街は静かになった】
俳諧氏の現代編一話完結シナリオ。
氏のシナリオは学園のコンペで幾つかプレイしてたのですが、
一話完結でありながらマルチEDの工夫、かつどのEDでも別に救いは無い、
一貫した鬱々とした展開などまぁ相変わらずかなり独特な作風です。
人を選びそうですが、私は大好き。


話の内容としてはまさかのアラル=ノーヤ再登場と、たった一言とはいえ単なる三下軍人の定型から踏み出した台詞、
また「死の商人」という要素を、どう転んでも得をする具体的な立ち回りと
糜爛性の毒ガスというインパクトの強い小道具を以って際立たせた点が特に良かったと思います。
シキガワラとタツイの一種不気味ささえ感じる暢気な会話も◎でした。