ハンター×ドリーム

間が持たないので今までやったシナリオの感想でも。
最初は撃鉄関連中心でー。




ハンター×ドリーム
撃鉄のクロニクル宇宙統一編シナリオ。全４話完結。
作者は他に宇宙の荒野や『万屋』レクターなど精力的に発表されているroswell氏。
賞金稼ぎのアッシュと相棒のＡＩ・アニタの活躍を描くスペース・オペラ。
私が宇宙統一編に突撃するきっかけになった作品。


オーソドックスな構成ながら軽妙なノリとテンポのいいストーリーが魅力。
撃鉄に初めて関わるプレイヤーでも予備知識を必要とせず、
それでいて後に続くライターが使いやすい設定が出されているのも巧い。
戦闘も難易度は低めか普通ぐらいながら吹属性を利用した特殊戦闘など、
少ない話数の中で工夫していることが伺える。


巷でも言われている通り、「続きを見てみたい」と思える好シナリオなのだが、
裏を返せば不満点を感じるとしたらまさにそこで、ボリューム不足は感じる。
アニタが生命であるかの是非、ブレンダの疑問、リジーのプライベートなど、
面白そうなネタが起点のまま転がっており、企画としては「オイシイ」のだが、
おそらく純粋にプレイする側としては物足りなさを感じるだろう。
これは不満点というより紹介シナリオとしての側面もある以上、
宿命的なジレンマなのだが……。


その辺りは今後他作者による彼らの物語や、2ndシーズンに期待しよう。
……いや他人事じゃねッスけど。
あとこれだけの出来のシナリオが一週間ペースでリリースされた点には素直に
尊敬を通り越して戦慄を覚えました！、まる。