撃鉄シナリオ感想

シナリオが進まぬぇー。


なのでせめて感想かかんと。



【ゼロが飛ぶ空】 作者:ハシモト氏


・総括
新たに始まったハシモト氏の近未来編シナリオ。
もぐら氏の「楽しい幼稚園」以来の日本を舞台にしたお話となっております。


第一次インベーダー戦争から4年後、
2人のジャーナリストが中国ネスト陥落の立役者でありながら、極端に露出の少ない幻のVMA「タイプゼロ」を追う!という流れで、関係者にインタビュー形式の前振り→当時の回想形式の本編の繰り返しで構成されます。


要するにエスコンZERO的な流れなんですが、これ実にテンポがいい。
だらっとした会話が皆無で、すっきりと内容が伝わってきます。
推測にしかならないけど製作の負担的にも軽くできるんじゃないかしら。
それに分量が少なくてもキャラクターが薄い感じは全然しない。
織亜さんはエロいしアストレアは乙女だし武岡中尉は……どこか不気味。
……あ、いや山中と西川は薄かったけどこれはしょうがないですね。台詞共用だし。


以下、各話雑感。


・第一話
話的には顔見せぐらいの感じ。
戦闘もイベント戦闘ぐらい……かと思ったらボーナス取るの意外にキツい。
武岡中尉が強いのは額面的にもわかるんだけど、再攻撃とか超回避の不確定要素に拠る部分が大きいのとそれ以上にとにかくゼロが脆い!
さすがゼロの名を冠するだけのことは……VMA相手だとあっという間にボロボロですよ。
まぁ援護使わせなければいけそうと解ったのでクイックロード3回ぐらいでなんとか。
武岡中尉は言ってることはいい人なんだけど、物腰が柔らかすぎてこの時点から何か不安に感じさせるサムシングが……。



・第二話
「攻略不能要塞と呼ばれるが男性に対するガードは甘い」
mjd!?


伝貴の登場話ですが本格的な掘り下げは次話で実体硬刀の正気で無さが主題の話……のような感じ。
そうは言ってもなァ、100年前からロボットに剣振らせてたような会社だからなァ。
ボーナス含めてそう難易度は高く感じませんでした。



・第三話
「つまり、綺麗なお姉さんにエッチな事言われて辛抱溜まりませんと?」
辛抱溜まりません。


仲間がどかっと増えたけど半分は即リストラ。ひと山いくらで配属された際、自分の台詞が無個性と感じたら遺書を準備しませう。
ライバル(機)も登場で盛り上がってきた感じ。が、難易度も6話までで最も高かった感じ。
クリアするだけなら余裕なんですが、ボーナス全部取るとなると武岡中尉と織亜さんで相当突っ込まんと……と、なんとかボーナス全部取ってから気づきました。


挑 発 か 。



・第四話
あ、タドゥオス人の顔のアレって化粧だったのか。


それはともかく有人機がぞろっと登場。話もがっつり動く。やっぱテンポいいなぁ。
見た目に敵が多くて激戦区であることをあっぴるしてるんですが、モブ戦力がかなり役に立つので実際の難易度はそれほどでもないのはいい匙加減だと思います。
味方自体も改造や成長が追いついてくるので、ここからは堅実にクリアできた印象。


そして武岡中尉の内面の片鱗が……。



・第五話
「乙女なら……乙女ならっ! ここで立ち上がる!」
乙女ならド根性だって消費20だぜ。すごいぞ乙女。


第四話に続いてタドゥオス星系人がぞろっと登場。
このシナリオ、タドゥオス星系人が他のシナリオより多く出るんですが、インベーダー側の事情をきっちり描写してて非常に好感が持てます。
この話に出る2人はぶっちゃけモブに毛が生えた程度の扱いなんだけど、ちょろちょろ特徴があって異星人的な文化背景を感じさせるのがグッド。こういうSF的異文化接触というか、センスオブワンダーは大好物です。
ぶっちゃけこのシナリオで今のところ一番好きなのアストレアで、乙女乙女連呼するネタっぽいとこ(も、もちろん好きだけど)はともかく「武人肌」のカリカチュアっぽい性格が「軍人」ではなく「戦士」であるタドゥオス星系人的なものをちゃんと感じさせます。


あ、バグっぽいのがあったのでこれは掲示板で報告しとこう。



・第六話
現リリース分最後の話。
ネスト攻略戦だけあって閉所に敵ががっつり。
が、改造も強化パーツも十分にある今となっては織亜さん無双の餌食でしかありません。ボーナスも難なく取得。
なんだかんだでお世話になった武岡中尉もここでさよなら。
宇宙に上げられた敵の物資とは一体なんなのか! ……今のところあんまり思いつかないな、先を期待します。



・総括
久々にがっつり撃鉄をやった、という感じ。
結構分量と難易度のあるシナリオなんですが、インタビュー形式のあっさり感が相殺してちょうどいい感じでした。
あと既に終わった話を反芻する構成に拠る突き放した感じは今までの撃鉄シナリオの中でも独特な印象を受けます。乙女乙女連呼してたアストレアが今は春をひさいでるとか無常感が半端ない。
ともあれ第二部も期待してお待ちしております。って感じで。